理想の歯周病治療を目指して・・・
現在、「理想の歯周病治療」を目指して、多くの歯周病セミナーに参加しています。
先週末6・23,24はJIADS(ジアーズ)という組織(http://jiads.org/ )の
歯周病コースに参加してきました。毎月2日ずつ、講義と実習が半年間続きます。
普段少し勉強している歯科医師であれば必ず知っているレベルの
超有名な歯周病勉強コースで、受講OKまで1年待ちました(笑)
それぞれのセミナーでは、方針や考え方が異なることが多く
それぞれの良いところを上手く混ぜながら、患者さんに還元していきたいと思ってます!
歯周病は歯茎の病気と思われがちですが、根本は歯周病細菌が増殖し
歯を支える骨がなくなっていく骨の病気なんですよ!
40歳以上の80%に認められ、日本人の歯の喪失原因第一位であり
慢性の生活習慣病といわれています
また、痛みなく進行することが多く、痛みが出たときは手遅れとなることが多いため
SilentDesease(静かなる疾患)と呼ばれています。
つまり、昔のように「痛くなったら歯医者に行く」では自分の歯は守れないということです。
また、進行した歯周病は患者さんの理解と必要な治療をしっかりと治療すれば進行を
食い止められることも多いですが、一度失われた骨、歯茎はもう戻ってきません・・・。
骨や歯茎の再生も可能ですが、お口の中の様々な条件がそろっている患者さんで
適応となる方は非常に限られてしまいます。
保険も使えません。
当院では多くの患者さんが虫歯治療にいらっしゃいますが、
同時に重度の歯周病を併発されている方も多く見受けられます。
その後、歯周病治療をされなかった方は数年後には自然に歯が抜けたり
急性化で抜歯を余儀なくされます。
歯科医師の仕事は「患者さんの歯を守ることで、全身の健康を支える」ことです。
よってなるべく「歯は抜きたくない」と思っています。
しっかりと治療すれば抜かなくて済む歯がたくさんあります!!!。
今やインプラント治療をされる患者さんはかなり増えましたが
やはり、「自分の歯をいかに保存していくか」の重要性は変わりません。
また、歯周病をそのままにしてインプラントをしても
インプラントも歯周病(インプラント周囲炎)にかかりダメになります。
よく「当院はインプラントを通算○○○本!!」みたいに宣伝している医院がありますが
私は少し違和感を感じます・・・。
それだけ歯を残せなかったってことを宣伝しているようなものです。
歯周病でお困りのかたは、一度相談なさってくださいね!